コラム

2023年あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。新年を迎え皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

今年は卯年、うさぎは穏やかで温厚な性質であることから、「家内安全」
また、その跳躍する姿から「飛躍」、「向上」を象徴するものとして親しまれてきたようです。

さて、お正月休みの話となりますが我が家には1月2日、毎年家族全員で「書初め」をする習慣があります。私の楽しみは小学生になる息子の「書初め」。1年間の「目標」や「志」が年を重ねるごとに具体化されていることに「成長」を感じ大変嬉しく思います。私たち私立幼稚園がお預かりしている子ども達の成長もしかり、短期間では変化が見えずらいものの、1年・5年・10年と長期間で振り返ると非常に大きな成長を感じるものです。それは子ども達が1日1日を「少しずつ、少しずつ、積み木を重ねていくように」懸命に生きているということではないでしょうか。

話は変わりますが今、幼稚園に通っている子ども達が大人になる15年~20年先の未来。ある調査では「2030年までに既存業務のうち27%が自動化され、結果1660万人の雇用が代替される可能性がある」と記述されています。今ある仕事がなくなるというよりは、AI(人工知能)に代わる仕事が増えるということです。さあ、そんな未来を生き抜く子ども達にとってどのような力が必要となるのでしょうか。私が最近心に響いた言葉で「社会は今、正解を詰め込むことより、自分で考え、答えを見つけ出す力を求めている」という言葉があります。まさに、未来を生き抜く力とはこのことではないでしょうか。

記憶や計算などのスキルは機械化される中、「考えたり(思考)・話し合ったり(対話)・生み出したり(創造性)・力を合わせたり(協調性)」する機械には代用出来ない「柔軟」で、「しなやかな思考」をもつ人材が社会を大きく動かしていくようです。その力は幼児期の「多様な遊び」によって育まれていきます。未来が変われば「教育」も変化する。

今、幼児期における保育の重要性が非常に重要視されていることを肝に銘じ私たちも「学び続け、質の高い保育」を実践していかなければなりません。まだまだwithコロナ時代が継続しそうですが、この困難を乗り越え皆さんにとって「飛躍」の1年となりますよう、心から願っております。

 

(投稿: 認定こども園・吉田南幼稚園  橋口大祐)